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誤用が広まる「課金アイテム」

* 課金とは
課金という言葉は、金を課するわけで
「ユーザーが課金する」
という用法は誤用である。

ユーザーの非公式サイトでは、誤用を多く見かけるものの、公式サイトやオンラインゲームの記事でも、こういった用法は見られない。きっと社内でそういった注意事項があるのだろう。

ここまでは大前提で、アイテム課金制のオンラインゲームの場合、課金されているアイテムは何と呼べば良いのか。

* 何故おかしいか
「動詞の漢字+金」の熟語パターンにサ変の活用を加えて動詞化した意味は以下の通り。わざわざ書かなくても分かるとは思うが、念のため。

預金する:金を預ける
貯金する:金を貯める
募金する:金を募る
出金する:金を出資する
入金する:金を振り込む
換金する:金を(別のものに)換える
着金する:金が(通帳に振り込まれて)着く
寄金する:金を寄付する

「金」が目的語「~を」になり、前の漢字にかかり意味を持つ。こう見ると、まず「課金する」という表現はおかしいことが分かる。ただ「募金する」も「寄付すること」と間違って用いられている場合もあるが。

さて、これらの熟語(名詞)に、更に適当に名詞を付けてみると、

預金通帳:預金の通帳
入金方法:入金をする方法
換金対象:換金をする対象

「~のXX」「~をするXX」といったような意味合いになる。基本的に漢字の熟語は、語順は考えずに意味のみで考えれば
「動詞+目的語」
「名詞+逆の意味名詞」
「名詞+同じ意味の名詞」
「名詞+形容詞」
「動詞+副詞」
「名詞+動詞」
とか、こんな感じの成り立ちになっていた気がする。通常は受身の形を取らない。よって、「課金アイテム」とは「課金をするアイテム」のことであり、あまり相応しい言葉ではないと思う。


* ではどう呼ぶか
課金されたアイテムをどう呼ぶか。

「募金」は受身の言葉だが、「募金」に対応する能動的な言葉として「寄付」「寄金」などがある。また「着金」に対応して、「入金」がある。同じように「課金」に対応する、上手い言葉がないものだろうか。

ここで一旦、「金」の熟語から目を離して、「税」に注目してみる。

「課税する」とは「税を課する」ことで、対応する能動的な言葉としては「納税する」がある。しかしオンラインゲームは強制的に「課金」されるわけではない。ゲームを止めれば、課金される必要はなくなる。「納金」という言葉はあるにはあるが、納めるという感じは大げさな気もする。課金という言葉が定着しているため、他の言葉を当てるのも受け入れにくいかもしれない。


考えた結果、単純に「被課金アイテム」という呼び名が端的に意味を表しつつ、イメージも分かりやすい言葉ではないかと思った。


* 結論
「課金アイテム」は間違っている。
これからは「被課金アイテム」と呼ぼう。


-


Google 検索 : 被課金アイテム

課金ユーザーは被課金ユーザーではないか、という文章が見られる。また他のヒットした文章は、「非課金者」の打ち間違いのようだ。元の「課金者」の認識が誤っているため、「非課金者」は本来の意味とはかなり遠くへ行ってしまっている。

「被課金アイテム」の記述は逆さ階段が初出ということで。

-

誤用でなかった「課金アイテム」 - 逆さ階段

Comment

No title

日本語の文法にはあまり詳しくないが、少々意見を述べさせていただきたい。

まず、「課金する」とは貴殿の述べるように「料金を課する」という意味であるので、『「ユーザーが課金する」という用法は誤用である』という貴殿の主張には全面的に同意する。
しかし、ここで「課金する」の目的語について考察してみたい。
「課金する」は「料金"を"課する」と語中に対格(を格目的語)を内包する動詞であるため、目的語を取るとすれば与格(に格目的語)を取ることがわかる。
「課する」とは「(責任など)を義務として負わせる」という意味であるので、「[与格]に[対格]を義務として負わせる」という文型が考えられる。
要は、与格に「義務を負わせる対象」を取るということである。
則ち「運営会社がユーザーに課金する→料金を課する」は文法違反のない文意も通った文章であるが、「運営会社がアイテムに課金する」はアイテムが料金を支払う義務を負うこととなり、文意に疑問が生じると考えられる。

次に、「被」という複合要素(接頭辞としたほうが適当かもしれないが)及び「被課金」という用語について考察したい。
「被」は受動的意味を付加する要素である。
故に「被課金」とは「料金を課せられる」という意味であると考えられる。
前述の通り、「課する」は与格に「義務を負わせる対象」を取るため、「被課金ユーザー」は「料金を課せられたユーザー」→「ユーザーが(運営会社によって)料金を課せられる」となり文意の通った文章であると考えられる。
一方、「被課金アイテム」は「料金を課せられたアイテム」と一見正しいように思えるが、この理論でいくと「アイテムが料金を課せられる」、則ち、料金を支払う義務を負うのがアイテムとなり非文である。

話が少々逸れるが、ここで「課金アイテム」という名詞について考察したい。
前述の通り「課金」は既に語中に対格を内包しており、かつ「アイテム」を与格に取れないことから、「アイテム」は「課金」の目的語ではないことが分かる。
つまり、「課金アイテム」は名詞「課金」と名詞「アイテム」が並列した構造を持っていると考えられる。
『名詞+名詞』構造は、先の名詞が後の名詞を修飾する形容詞的機能を果たす。
これを「課金アイテム」に当てはめると、名詞「課金」が形容詞的に名詞「アイテム」を修飾していると考えることができる。
要は「課金の対象となる(=運営会社がユーザーに料金を課するための対象となる)アイテム」ということである。
これは、例えば英語において『sleeping bag』の『sleeping』は現在分詞ではなく動名詞と解され、かつその動名詞が形容詞的に機能していることと似ている。
則ち「眠っている袋」ではなく、『bag for sleeping』「眠るための袋=寝袋」である。
(本来、英語と日本語は文法構造が全く異なるため同一に比較してよいものではないが、似たような現象があったために例として挙げたことを述べておく)
また、国語辞典を引くと「課税客体」(あるいは「課税物件」)という言葉が掲載されているが、これが丁度「課金アイテム」と同様の語構造をしている。

以上から、「課金アイテム」は文法的に間違いではない言葉であると私は理解している。(再度述べるが、日本語の文法はあまり詳しくはないため確信には至っていない)
「被課金」を同様に名詞として扱い上述のような解釈が可能であるかどうかについてだが、「被」つまり「~された」と受動的意味が付加されているため理解が困難になり、不勉強な私では扱いきれず考察を断念する。
後ほど私なりの解釈がまとまることがあれば、ここに記述したい。


長々と戯れ言を述べたが、上記を要約すると、①『「ユーザーが課金する」という用法は誤用である』という主張に同意する、②「課金アイテム」は文法的に正しいと解釈できる、③「被課金アイテム」については文法的な正否が私では考察できないということである。
貴殿の参考になれば幸いである。

考え過ぎです

「有料アイテム」でしょう、普通に考えて

No title

「募金」「課金」「誤用」で検索しこちらにたどり着きました。

「課金アイテム」を「被課金アイテム」の話はいいのですが、
今は「何か(ガチャ・称号等)をGETするためにお金を使うこと」を
「課金する」と誤用されています。

この言い換えにつきましてはどのようにお考えか、
ぜひお聞きしたく思います。

Re:No title

「ガチャを回した」「称号を買った」「お金を支払った」
特別な言い換えは必要ないと考えています。

なぜならオンラインゲームでのサービス購入における料金支払と、
例えば通信販売等での物品購入における料金支払に
特別な差異はないように見えるからです。

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